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自分に合った枕の選び方|快適な睡眠を得るために

2023.10.12

「寝たのに疲れが取れていない」、「起きると肩が凝っている」などの原因は、枕にあるかもしれません。快適な睡眠を得るために、自分に合った枕を選ぶことはとても大切です。この記事では、自分に合った枕の選び方について解説します。

自分に合った枕を選ぶことの大切さ

枕は、寝ている際に正しい姿勢を保つために役立っています。

人間が仰向けで寝る際、リラックスして立ったときの姿勢が、最も自然な状態といわれています。すなわち、首と背骨から頸椎がS字カーブを描いた状態が、理想的な寝姿勢です。枕を使わずに寝ると、その姿勢が崩れてしまい体への負担がかかります。

横向きで寝る場合には、頸椎から背骨までのラインが真っ直ぐになっている姿勢が理想的です。

合わない枕を使っているとどうなる?

自分に合わない枕を使ってしまうと体に負担がかかったり、寝つきが悪くなったりして睡眠の質の低下にもつながります。例えば、高すぎる枕は首に負担をかけるほか、寝ている間の快適な呼吸を妨げ、いびきの原因にもなります。逆に低すぎる枕は肩や首を痛める原因になるでしょう。

しっかり寝たはずなのに疲れが取れていない、むしろ起きたときに疲れているといった状態も、合わない枕が原因として考えられます。

適した枕で寝ていないために寝返りが打ちづらくなったり、逆に理想的な姿勢が取れずに寝返りを何度も打つことで目が覚めてしまったりすることもあります。

自分に合う枕の選び方のポイント

自分に合う枕を選ぶポイントとして注目したいのが、高さ・硬さ・サイズ・素材・形です。それぞれどのように見極めれば良いのか、具体的に解説いたします。

高さ

理想的なのは、リラックスして立った姿勢を仰向けの状態でもキープできる高さです。人それぞれ、体型によって自分に合う枕の高さは異なります。

頭と敷き布団の隙間を埋めて、頭や肩などを支える役割を果たすのが枕です。例えば、細身の体型や子どもであれば頭と敷き寝具の隙間が狭くなるため低めの枕、しっかりした体型であれば隙間が広くなるため高めの枕が適しています。

ただし、仰向けと横向きでは必要な高さが変わるので注意が必要です。横向きで寝る場合は、頸椎から背骨までの真っ直ぐなラインを描くのが理想的な姿勢であり、肩の高さを考慮すると低すぎる枕は適していません。

またマットレスの厚みも、最適な枕の高さを大きく左右します。厚みがあり柔らかいマットレスでは、体が沈みやすく首の隙間を埋めてくれるため枕は低めのものが適切です。逆に硬いマットレス、もしくは薄いマットレスでは体が沈まないため、高めの枕が良いでしょう。

硬さ

枕の硬さは寝心地を左右しますが、高さと同様に硬めが良いのか、柔らかめが良いのかは人によって異なります。

硬めの枕は、頭をしっかりと支えてくれるため寝返りが打ちやすいです。その反面、枕が硬すぎると接地面が少なくなり頭の重さを分散できず、後頭部に圧力が集中してしまうことで頭痛や肩こりを引き起こすおそれがあります。

一方、柔らかめの枕は包まれているかのようなフィット感で、寝心地が良いのが特徴です。しかし、柔らかすぎると寝返りが打ちにくくなり睡眠の質が下がるほか、肩こりが生じる場合があります。

自分の好みに合った硬さの枕を選べるよう、店舗で実際に枕の硬さ具合を確認しておきましょう。

サイズ

結論からいうと、枕は頭が3つ分以上入るサイズが適しています。人は寝ている間に血流を滞らせないようにするため寝返りを打ちます。一晩で20回以上寝返りをする人もいるため、寝返りを自由にできる横幅が欠かせません。

頭3つが入るサイズは具体的に最低60㎝以上です。70㎝以上あれば、体格の良い人でも枕から頭が落ちることなく寝返りが打てるでしょう。

素材

枕にはさまざまな素材があり、それぞれメリットとデメリットがあります。ここでは簡単に素材ごとの特徴について解説いたします。ぜひ自分好みの素材を見つける際の参考にしてみてください。

・パイプ
通気性が良く、ダニや虫がつきにくい素材です。ただしパイプの大きさによってゴツゴツとした感触がするほか、音が気になる可能性もあります。

・エラストマーパイプ
従来のパイプと異なり、ガサガサとした音がしないのが特徴です。弾力性があり、柔らかな感触です。

・極小ビーズ
とても小さい発泡ポリスチレンの粒で、頭の形にフィットしやすいというメリットがある反面、反発力が低いため寝返りが打ちづらく、変形しやすいというデメリットもあります。

・コルマビーズ
穴の開いた球形のポリエステル、またはポリプロピレンのボールで、丸洗いできるのと耐久性に優れているのが大きなメリットです。一方、ビーズの動く音が気になる人には適していません。

・ポリエステル綿
洗濯が可能な人口繊維で作られており、柔らかな感触が特徴です。頭の重さにより潰れやすいのがデメリットです。

・低反発ウレタン、高反発ウレタン
低反発ウレタンは高いフィット感が、高反発では寝返りがしやすいことがメリットとして挙げられます。低反発ウレタンは通気性が悪く、硬さが温度変化するのがデメリットで、低反発・高反発ウレタン共に洗濯は基本的にできません。

・羽毛(ダウン・フェザー)
ダウンの枕はふんわりとした柔らかさが特徴ですが、潰れやすいというデメリットがあります。フェザーの方が耐久性に優れていますが、ダウンに比べてやや硬く、独特の匂いがするものもあります。

・そば殻
日本で昔から使われている素材で、通気性と放熱性に優れています。ただし天然素材のため、手入れを怠ると虫が湧くおそれがあります。また、経年で細かく粉砕されてほこりっぽくなるため長期間の使用には向きません。

枕の形によって寝心地は異なります。どんな形が自分に合っているのか、特徴を見極めつつ選ぶと良いでしょう。

・標準型
最も一般的な長方形の枕です。標準的な形であるため、商品ラインナップが多いのがメリットですが、基本的にはどの部位も高さが一定のため仰向け寝・横向き寝どちらも高さを合わせることは難しいです。

・くぼみ型
枕の中央がくぼんでいるタイプで、頭をすっぽりとホールドしてくれるため寝姿勢が安定しやすいですが、寝返りは打ちづらくなります。

・肩までサポート型
頭を支えるだけでなく、肩周りまで乗せられる枕です。頭から背中までの圧力を広い接地面で分散させてくれるため、仰向け寝しやすくなりますが、寝返りを打つ際に邪魔になる場合があります。

・高さ調整型
仰向け寝・横向き寝の部位が区切られており、高さを個別に調整できるため、仰向け寝・横向き寝どちらも自分の身体に合わせることができます。中材がパイプのみのタイプは硬さや音が気になる場合があるので素材に注意しましょう。

まとめ

自分に合う枕を使うことは、快適な睡眠に欠かせません。しかし、自分に最適な枕を探すのは簡単なことではないでしょう。

眠りの専門店「マイまくら」なら、自分の身体に合ったオーダーメイド枕を作ることができます。特許を取得した全身測定機で仰向け寝・横向き寝の寝姿勢を測定し、専門スタッフが微調整して仕上げるので安心です。

高さ調節やメンテナンスなどのアフターケアも充実しているため、長く愛用していただけます。

オーダーメイドマイ枕のほかにも、より手軽なセルフメイド枕をご用意しております。ご自身の身体の形に合わせて、ご自宅で簡単に高さを調整いただけますので、ぜひお試しください。

記事を書いたライター

マイまくら マガジン編集部

毎日の睡眠の質を高めるために役立つ「寝具」や「睡眠」の関連情報を提供するマイまくら マガジン編集部です。

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